私の愛したブラジル … その3
我が家の車は「monza」(モンザ)といいます。
ブラジルの国産車で、かなり一般的な車。このモンちゃん(我が家での愛称)がしょっちゅう壊れるのです。

私にとっては足と同じ…子供の送り迎えに、買い出しに、とにかく何をするにも車なしでは生活できません。
治安が悪いので、車で出歩くほうが安心なのです。
ところが、信号で止まったらその後突然動かなくなったり、知らない間にパンクしてたり…日本の車では考えられないほどトラブル続きでした。

出来の悪い子ほど可愛いといいますが、このモンちゃんもいざ帰国でお別れとなった時は、なんとも感傷的な気分でした。


メイドがいるので、かなり遊ぶことに集中できます。
私はテニス・ゴルフに熱中していました。
下手の横好きを絵に書いたようなものですが、5年間遊ばせてもらったお陰で、今でも友人とテニスを毎週楽しんでいますし、年に1〜2回は海外で主人とゴルフに興じてます。

もしこの5年間が日本にいる時間だったとしたら、私の中には何も残らなかったと思います。
テニスやゴルフをする事、そのこと自体ではなく、ブラジルという風土の中で知り得たものは計り知れないほど大きなものでした。
※ 「私の愛したブラジル その4」 につづく・・・・・
24/03/2001