私の愛したブラジル … その4 |
遊ぶことの本質、楽しむことの本来のあり方を彼らブラジル人は生まれながらに知っているのです。 サッカーの試合に熱くなり、カーニバルのために働くのです。彼らの時間の中の全ての出来事は、mais ou menos(about・まあまあ・おおよその意)なのです。
日本人のルールとは180度違うのではないでしょうか?
このいい加減さがなんとも暮らしいいのです。一言で言うと楽なのです。 同じ一生なら、一度しかない人生なら、楽しむ為に生きていく…それの方が単純明快でとっても自然のことのように思えるのです。
ただ幾つかそのいい加減さの為に困ったことがあります。
一つには、約束を守ろうとする気がないこと! 電話をかけるように頼んでも5年間で一度も守ってくれた人はいません。 こちらが何度か催促してやっと実現する始末。 時間の約束はもっとダメ! 30分や1時間の遅刻は当たり前!
二つめは、決して謝らないこと! どのような事態でも自分のほうに過失があるとは思っていないようなのです。 人の車にぶつかってきても謝りません。 ですから、約束を破っても謝りません。遅刻ぐらいで謝らないのは当然と言えるのです。
広い大地と温暖な気候に恵まれたサンパウロ…私はこの地をこよなく愛し、第二のふるさととしてこれからも決して忘れる事はないでしょう。
初めての異国の地での生活、そこがブラジルであった事……そのことに私は感謝します。 |
++ 「私の愛したブラジル」はこれでおわり ++ |
24/03/2001 |
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