オーロ・プレットはセピア色 |
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1992年、春休みを利用して日本から遊びに来た13才の甥と息子達を連れての旅行も、マナウス・ブラジリアを経て、いよいよ最後の目的地〜オーロ・プレットへと向かいました。
オーロ・プレットは、ブラジルのほぼ中央に位置します。 ここには空港が無いので、ブラジリアからベロ・オリゾンテまで飛び、そこから約95kmのバスの旅。
オーロ・プレットとは、ポルトガル語で「黒い金」と訳します。 その名の通り、この辺りは豊かな鉱山資源に恵まれ、18世紀には金を求める開拓者が各地から大勢入りこみ金鉱の町として栄えました。 |
石畳の坂道ばかりの町です。このページで以前紹介しました「サルバドール」の町並みに非常によく似ています。 それもそのはず、やはりこの地もポルトガルの植民地の時代、アフリカから連れてこられた奴隷達の歴史がありました。 同じような過去を背負い続けてきた町だったのです。
起伏に富んだ地形と石畳の坂道と時折見つける色鮮やかなタイルで飾られた教会の塔… それら全てが美しく調和して、心に響くものを感じます。
町の中心は、インディペンデンシア広場です。この広場の前に博物館があり、独立革命運動に関する資料が展示されています。 広場の中心に、その首謀者であるチラデンティスの像があります。
全体には小さな町ですので、一日あれば大方見て廻れます。 ただし、坂道の登り下りの連続ですので足腰が丈夫でないと少々辛いです! |
こうして、頼りないメンバーでの6日間の旅行も無事消化し、サンパウロの我が家へ元気に戻ることが出来ました。
子供達にとってこの旅行の1ページ、1ページがどのように写っていたのか分かりませんが、彼らが遠い昔を思い出す年代になったら、記憶のずっと奥にしまわれているこの1ページがきっと開かれることと思います。 |
22/05/2001 |
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