アルゼンチン〜最南端の町へ |
1990年 サンパウロに赴任して、2度目のお正月を迎えます。ようやく生活のリズムが出来あがってきた頃です。
サンパウロに来てすぐにした事は、運転免許の申請です。 私自身の為にも、子供達の為にも車の運転は欠かせません。 免許証が出来上がるまで、アパートメントの地下駐車場で左ハンドルに慣れる為の練習を一人地道に続け、いよいよデビュー!
まずは、次男の為に幼稚園への道を覚えなくてはいけません。
ブラジル人の運転はとても荒っぽいのですが、窓から手を出すと気持ちよく割り込みをさせてくれます。
ただし、治安が悪いので、窓を大きく開けたまま赤信号で止まっていると、ホールドアップに遭う危険があります。 車を運転して自由に行動できた事が、ブラジルでの生活を楽しめた大きな要因だったと思います。 |
さて、話を元に戻しまして、2度目のお正月はアルゼンチンで過ごしました。
アルゼンチンは首都ブエノスアイレスを起点に南北に伸びるくさび型の国です。 ブエノスから北のバリローチェへ行く観光ルートと、南のパタゴニアから氷河を見るルートが主なものです。欲張って両方というのは日程に余裕がないとかなり無理があります。
迷った末、南のルートへ… ブエノスから飛行機で南極に最も近い町〜ウシュアイアへ…そして、パタゴニア大平原を北へ進み、氷河の町〜カラファテへ。 |
ビーグル海峡に面したウシュアイアは、素朴で静かな町です。 さほど広くない町ですが、大自然の宝庫〜ラパタイヤ国立公園を擁し、その美しさには心洗われるものがあります。
夜10時になっても太陽が沈みません。真昼状態! 11時を過ぎた頃から少しづつ暗くなっていきます…これが、白夜なんですね! |
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翌朝、ビーグル海峡を船で遊覧。 幾つもある小島の間を縫って船は進みます。小島では数え切れないほどの「あざらし」が岩肌で寝そべっています。 海の先には白い山々が聳え立ち、その山の向こうは…南極!
船から見たその景色に、地球の果てまで来れたという感動で胸がいっぱいになりました。 |
・・・つづく・・・ |
22/05/2001 |
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