列車で行く・・・サントス


ブラジルといえばやはりコーヒー。こちらでは、カフェジィーニョと言います。

ストレートではとても飲めそうもないほど濃いコーヒーを、デミタスカップにお砂糖を沢山入れてとても甘くして飲みます。
コーヒーの煎れ方が少し違うのですが、エスプレッソだと思ってください。
初めはちょっと甘さと濃さが強すぎて抵抗ありますが、慣れてくるとこれが病みつきになります。
食後のカフェジィーニョは格別!

ブラジルでは、町のいたるところに「バール」と呼ばれる軽食堂的なお店を見かけます。
カウンターに寄りかかり、カフェジィーニョとアメリカーナの軽い食事をしながら、サッカー談議で盛り上がります。
アメリカーナというのは、トーストにレタスと牛肉orハムと目玉焼きのつぶしたのをはさんだサンドイッチのこと。
これがまた美味しいのです!
息子達のお気に入りで私もよく作りましたが、やはりバールで食べるのが一番!
ただし、衛生面で気になる方はバールで食べるのは止めた方が良いでしょう…
ところでコーヒーと言えば、その昔、コーヒーの栽培を夢見て移住された多くの日本人がいました。

彼らが初めてブラジルの土を踏んだのがサントス港。
サンパウロから70〜80km離れたサントスは、ブラジル第一の貿易港です。
サントスの風景 1991年、友人家族と一緒にサンパウロ〜サントスまでの汽車の旅に出かけました。

標高800mのサンパウロからサントスの港まで急斜面を列車が蛇行を繰り返しながら下りて行きます。

緑多い山肌を今にも落ちてしまいそうに走り続けます。
その景観はスリル満点!
サントスの街中には、昔のコーヒー豆の倉庫等も見うけられます。
サンパウロの東洋人街でも感じた日本人移住者達の足跡がここにも残されていました。

サントスは貿易港であると共に、海水浴客で賑わうリゾート地でもあります。

海岸に沿って並んでいるビアホール風のレストランでは、新鮮な魚介類が売り物…薄味のスープでゆでたシーフードにレモンを絞って食べると、もうその味は忘れられません。

日帰りでも十分楽しめるサントスは、サンパウロの喧騒を逃れてちょっと一息入れるのに最適なリゾート地と言えるでしょう……
12/06/2001