カーニバル・・・リオ!


サッカーに熱い視線を向けるブラジルでは、同じように燃え上がるのがカーニバルです。

リオのカーニバルは世界的にも有名ですが、この期間中ブラジル全土で特色を持ったカーニバルが行われています。
リオがあまりに有名な為見過ごされてしまいそうですが、小さな村のカーニバルこそ味わいがあるのかもしれません。
特にサルバドールは歴史の重みの中から生まれ、育ち、今日に伝えられてきました。

毎年2月から3月の四旬節の始まる前の土曜日から聖灰水曜日の朝まで、3日4晩踊り明かします。
そのエネルギーこそが、ブラジルを象徴していると思えます。

リオのカーニバルには、サンパウロから数多くのツアーが企画されています。
普段でも治安の悪いリオにあっては、世界中から観光客の集まるカーニバルは格好の餌食です! 個人で行くよりツアーの方がずっと安全…

サンパウロを大型観光バスで出発〜会場には夕方到着します。
会場と言えば、このツアーに参加して初めて知りましたが、日本でも良くニュースで写されるカーニバル風景は、「通り」を踊り歩いているのではなく、学校を会場にして細長い中庭のような所で行われているのです。
ご存知でしたか…?
その両側には観客席が設けられ、私達はそこから見物します。


リオのカーニバル


コンテストの最終日は最高潮に盛り上がり、この日のツアーはかなり前から予約が必要でしょう。

グループごとに次から次へと一時も止まることなく朝まで踊りが続きます。

1グループは1000人から5000人位で構成されており、一年間の収入をこの晴れ舞台の衣装に費やす者も少なくないそうです。

出場者の多くはファベーラと呼ばれるスラム街の住民ですが、この時ばかりは日頃の憂さを忘れ陽気に歌い踊り、まさに彼らが主役です。

テレビ画面からは伝わりようもない、凄まじいまでの熱気にはとにかく驚きます。
参加者と同じように見物客も物凄いエネルギーを発散しています。

サッカーも然り、これほどまでに熱狂的になれるブラジル人気質とは何なのでしょうか…

ラテン民族のあっけらかんとした人生観とその楽しみ方に、真似しようにも真似の出来ない私達……
その全てを肯定するつもりはありませんが、もう少し上手に人生を楽しめたら豊かな心が持てそうな…そんな気がします!
12/07/2001