待ち合わせは、リマ!
クスコ アルパカ


1994年3月、私と息子二人はブラジル生活に終止符を打ち、日本に帰国しました。
二週間足らずの春休みを利用して、長男は春期講習に、次男は友人作りにそれぞれが忙しい日々でした。

4月、息子達は幸いにも快調なスタート…

6月、ブラジルから船便で送った荷物が到着。
どの部屋も天井近くまで積まれたダンボールの山、山、山… それを一つずつ紐解く作業の日々…

帰国以来、子供の事・学校の事・家の事…休む暇なくしなければならない事が次々と押し寄せる毎日でした!

そして、夏がやって来ました……帰国を知らせる主人からの電話!

主人・・・「帰国が決まったから、途中まで迎えに出てこないか?」
私・・・・「いいけど、どこまで…」
主人・・・「リマで待ってる!」
私・・・・「リマ! リマってペルーのリマ?」

こうして、8月初旬、主人を迎えに私は初めての一人旅に出ました。


たとえ子供でも一緒にいてくれればそれだけで心強いもの。しかし今回は喋る相手もいないほんとに一人!

成田〜ロスへ。真夜中の空港に到着。靴音がやけに大きく響く人気の無い通路を歩き、シャトルバスに乗り、国内線に乗り換えてマイアミへ。
4時間近く待たされて、次は国際線でリマ。
総所要時間30時間を超える旅でした。

リマの空港は、埃っぽく騒々しく、空港前を行き交う車はどれもこれも皆埃色!
しかしそこには南米の匂いが有りました。懐かしい匂いがありました!

人ごみの向こうに主人がいます! よかったぁ・・・どうやら無事に再会!

しかし、ホッとする間もなく、そのままナスカ行きのセスナ機に乗り込みます!

もう手の届く所にナスカやマチュピチュがあるのです! 疲れたなんて言ってはいられません。

まだ続く飛行機の旅・・・そして、ナスカへ 〜



〜 第27話へ つづく
12/11/2001