雨のケアンズ


タイトルだけ読むとちょっとロマンチックな感じしませんか・・・
ところがところが、現実は・・・

2003年4月、豪州ケアンズへ5日間の小旅行に出かけました。
年老いた両親の添乗員役をかってでた私は、アシスタントに姉を、 ポーター役には甥を…どの顔見ても頼りになりそうではない総勢5人の珍道中を決行しました!




3月から続いているイラク戦争は大方終結したとホッとしたものの、今度はSARSの恐怖におののきながらも、「え〜い! 行ってしまえ!」と、成田へ・・・

マスクだらけかと思いましたが、ほとんど見かけません。 バッグの中に密かに忍ばせたマスクも用無しのようで・・・
7時間かけてケアンズ国際空港に到着。外は小雨交じり。小雨ぐらいならどうって事はありません。
翌日はグリーン島からグレート・バリアリーフへの船の旅。日焼け止めクリームもサングラスもしっかり持ってきました。
さて翌朝・・・目を覚ますと何だか外がうるさい…?
カーテンの隙間から覗くと、外は大雨!
5人でしょぼしょぼと桟橋まで歩きます。
乗船10分前、台風かと思えるような横殴りの風と雨。
これで船に乗るの・・・???? とちょっと不安。
それでも時間通りに出航。
迷わず船酔いの薬を飲んでしまいました。 結構酔っている人がいましたよ… 可愛そうに!

50分ほどの航海です。数回ジェットコースター並みに揺れましたが、酔わない人にとっては結構楽しめます。
グリーン島に接岸した時点では雨も上がり、やっぱり私達は運がいい…なんて、喜んでいたのですが、桟橋を歩き始めた途端にまたまた信じられないような大雨・強風!!!
島に着いたときには全身びしょ濡れです。

グレートバリアリーフへはさらに50分船に乗ります。
次の乗船まで休憩所で2時間程度時間を潰すことにしました。
というか、雨でジャングル探険にも行けず、そうするしかなかったというのがほんとの話!
靴下脱いで、ズボンをめくり、髪をぐしゃぐしゃになるほどタオルで拭いて、 もう写真を撮るどころではありません。




しかし、ここでとっても良いアイデアを発見!
トイレの手を乾かす乾燥機でTシャツ程度なら十分乾きます。
トイレと休憩所を行ったり来たり。一度お試しあれ!

島のインフォメーションセンターでちゃっかり雨合羽を売っています。1枚A$10。
ポンチョ型の雨合羽を5枚買い込んで、「今日しか使わないと思うけど…」 その会話通りなら良かったのですが…
グリーン島の翌日は日帰りでキュランダ観光。
今日こそ晴れるかと思いきや! 昨日に負けず劣らずの大雨…
いえ、いえ・・・ザアザア降りというのが正しい表現でしょう。またまた、雨合羽が大活躍!

ケーブルカーに乗っても熱帯雨林は文字通りの雨で霞んでいます。 熱帯雨林を見るには雨の方が雰囲気があっていいですよ、なんて慰められたりして・・・
キュランダ



帰国の朝、カーテンの隙間から真っ青な空が覗いています! 5日ぶりに見る青空! なんでぇ〜!

こんなに雨にたたられた旅行は初めてです。 メンバーが悪かったのか、何かのたたりか・・・

しかしながら、雨のケアンズも無敵の雨合羽を味方につけて、 それなりに良い思い出となりました・・・


18/05/2003