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GRAMADO




ブラジルの南端、グアイバ河沿いに南ブラジルの
中心都市ポルトアレグレがあります。

ドイツ系・イタリア系などの移民によって築かれた
ポルトアレグレは、ブラジルの中でも黒人系住民が少なく独特の
雰囲気を持ち、ブラジルのヨーロッパと呼ばれています。

そしてその近隣には、小ぢんまりとまとまった小都市が
点在しています。その中の一つ…北へ130kmほど行った所に、
キロンボ川の渓谷に開けた避暑地…グラマードがあります。

瀟洒なババリア風建築の家並みと四季の花々に囲まれて町全体が
公園のようで、ブラジルらしくない風景を目にする事が出来ます。



1990年1月、1泊2日で「カシアス・ド・スール」〜「グラマード」への旅行に出かけました。サンパウロから飛行機で1時間30分ほど。

あじさいの季節はもう終わりを迎え、その美しさを見ることは出来ませんでしたが、ブラジルのヨーロッパといわれるだけの事はあって、とても落ち着いた静かな雰囲気を味わう事が出来ました。





ここがグラーマドの街への入り口です。⇒

この辺りの気候は温暖で、かなりはっきりした四季があります。
その為、グラマードのゲートをくぐった途端、両サイドには四季折々の草花が植えられています。

ブラジルらしからぬ光景に少々戸惑ってしまうほど…
グラマードの入り口

ゲートをしばらく行くと、パラナ松を見ることが出来ました。愛嬌のある可愛らしい感じですよね!
パラナ松のある風景 パラナ松のある風景2

ネグロ湖畔 ← ここはネグロ湖畔。

周囲を緑に囲まれ、所々見られる小奇麗な家。

ヨーロッパの田園風景にありそうな…
絵葉書にありそうな…

ほっとするような落ち着いた風景でした。




この辺りは古くから牧畜がとても盛んで、ガウチョと呼ばれるカウボーイ文化が今もなお脈打っています。

夕食はグラマードの街中に古くからあるレストランへ… 食前に「シマラン」というお茶を頂きました。
一本の金属性ストローを刺して、回し飲みをする独特のものです。⇒

お味の方は、ハーブ茶に近い感じでした。

今でも、一般家庭で日常的に飲まれているそうです。
「シマラン」のもてなし風景
ガウチョの民族舞踊
↑ 画像の上にマウスをあてて下さい
ガウチョの奏でるギターで、民族舞踊を披露してくれます。

この土地ならではのもてなしに、楽しい夕食を頂くことが出来ました。




グラマードからさらに北へ少し行くと 「カシアス・ド・スール」 というイタリア人移民の町があります。

ワイン作りが盛んで、ブラジルでは有数の産地として知られています。
ワイン工場の見学に参加してみました。

国内の有名メーカーの殆どが、ここに工場を持ち、その品質は本場ヨーロッパのワインにもひけを取らないとか・・・
ワイン工場1
ワイン工場2

写真下は宿泊したホテル 「Hotel Serra Azul」。とてもしっとりと落ち着いていて、お奨めです!↓
Hotel Serra Azul




落書きだらけの塀も、汚れきってデコボコの車も、見慣れて
しまうと何も感じなくなってしまいます。
サンパウロを初めて見た時その汚さに驚いたものですが、
いつのまにか慣らされてしまいました!

 グラマードはそんなブラジルにあって、
美しいものを美しいままに残し続けていました。

ここは観光に走り回る土地ではありません…

ただ、ゆっくりと季節を感じながら歩きたい街…

そのような らしからぬ独特の雰囲気も、紛れもないブラジルの一面でした。



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