四季・今どき…



世田谷 ボロ市 2004 師走

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毎年12月と1月の15・16日の 2回 2日ずつ、代官屋敷を中心に、世田谷1丁目の通称「ボロ市通り」で行われる「ボロ市」は、師走の名物として世田谷では欠かせないものとなっています。

この地で育った私にとっては、もしかしたら 「ふるさと」 なのかもしれません。
1日に約20万もの人出で賑わうボロ市は、天正6年(1578年)に小田原城主北条氏政がこの地に楽市を開いたのが始まりで、古着や古道具、草鞋に編み込むためのボロが盛んに取り引きされたのがボロ市の名の由来だそうです。
ボロ市1

私が子供の頃の「ボロ市」には、見世物小屋があったり、古着の露天がずらっと並び、正月準備のための杵や臼、鎌や斧などがたくさん売られていました。
最近では骨董品や古着、日用雑貨が中心で、古本や中古ゲームソフトを売る露天もあります。
ボロ市2
ボロ市3
ボロ市4
ボロ市5
ボロ市6
ボロ市7

昔の名残を感じさせる臼が並んでいます。このお店は、私が記憶する限り、毎年この場所に現れます。果たして何代続いているのでしょう…
ボロ市7
ボロ市名物に、「代官餅」があります。つきたてのお餅にあんこ、きなこ、大根おろしでそれぞれ味付けたもの。なんと言ってもつきたてなので、やっぱり一味違います!
ボロ市8

ボロ市の中心は、代官屋敷。吉良・井伊両氏に仕え、長く世田谷を支配した大場氏の屋敷跡で、大名領代官屋敷としては都内唯一のものだそうです。
代官屋敷1
代官屋敷2
代官屋敷3
代官屋敷4
代官屋敷5
代官屋敷6
代官屋敷7
代官屋敷8
代官屋敷9
代官屋敷10

その代官屋敷から所狭しと露天の並ぶボロ市通りを「代官行列」が進みます。代官行列を先導するのは、地元小・中学校の吹奏楽部の生徒さん達。
代官行列1

地元町内会の方々が扮する代官行列がゆっくりゆっくりと進みます。周りを取り囲むたくさんの人だかり。私のカメラの腕ではこれが精一杯!
代官行列2
代官行列3
代官行列4
代官行列5
右の人 私の父 ↑
似合ってますか?
400年以上の歴史を持つ「ボロ市」。
最近はマスコミに取り上げられた影響もあって、バスツアーなども組まれたりとなかなかの人気ですが、その長い歴史の間には衰退の危機も当然ありました。

地元の商店街や学校の努力で細々と繋いできた「ボロ市」が、歩くのがやっとというほどの大盛況ぶりです。

今日は12月16日・・・もちろん ボロ市へ行ってきました!
ボロ市8
ボロ市9