世界の旅 ⇒ BRASILIA |
1992年、マナウスへの旅の帰り道ブラジリアに立ち寄りました。 人工都市・ブラジリアの特徴は、何といってもパイロット・プランと呼ばれる 市街地が飛行機の形をしていることです。 胴体の部分には、中央に芝生を張り詰めた幅250mの モニュメンタル大通りが通っています。 起点になる三権広場の周辺には、三権の最高機関があるほか、各省 庁舎・業務商業センター・文化施設・社会福祉施設などが建ち並んでいます。 そのどれもが斬新な形をしており、まるで宇宙都市のようです。 |
飛行機の形をしたセントロの地図です。↓ |
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ブラジル中央高原の自然を利用して、現代建築・人造湖と全て人間の知恵と技術で造られた現代都市… それが、ブラジリアです。 バスによる観光ツアーが有り、3〜4時間で殆どの観光名所を見ることが出来ます。 あるいは、タクシーでの半日観光を頼んで効率良く見て廻るのも良いでしょう。 |
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独創的なデザインのこの建物は、国会議事堂です。↓ 地球を2つに分け、お椀を伏せた形の方が上院、他方が下院となっています。 この2つの建物に挟まれた28階建ての2列のビルが議員会館。 ちなみにブラジリアの建造物の多くは、オスカー・ニーマイヤーの設計によるものです。 |
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官庁街の外れに立つ、カテドラル↓ ブラジルの未来を象徴するように、天に向かって伸び上がるような斬新なデザインの大聖堂です。 自然の光を取り入れるように、全面ガラス張りになっています。⇒ |
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← 左の写真は、陸軍本部。 大きなドーム型の下に入って、声を出すとこだまします。 その奥の建物が陸軍本部になっています。 この写真の手前には、真直ぐに伸びた広い道路が走り、緊急時にはそこが滑走路になるよう造られているそうです。 |
ステンドグラスに囲まれた教会・・・ まるで幻想的な世界に引き込まれていくようです。 |
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← 写真後方に見えるのが、パラノア湖です。 自然の起伏を利用した人造湖で、市の東側を囲むように広がっています。 この写真の右手には、大統領官邸があります。 無味乾燥とした人工都市でこの湖はオアシスといえるでしょう… |
市の中心から車で少し行った所に、「クリスタリーナ」という町があります。 町というより村といった方がいいくらい小さな町でした。 | |
ブラジリア近郊は、メノウ・水晶の産地で、特にここ「クリスタリーナ」が有名です。。 町のメインストリートには両側に宝石店が建ち並び、どのお店もメノウや水晶が沢山並んでいました。 町外れの藁葺きの家を訪ねました。⇒ この家の横に青く澄んだ池があります。この辺りで水晶が採れるとか… |
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歴史を積み重ねる事によって育ってきた街…
多様な人種が集まり、混沌とした中で造られていった街…
あるいは、自然を相手に躍動する街…
そのいづれでもない、全く異色の街・・・それがブラジリア
人工都市の持つ無味な部分は、近郊の町で癒されたような
気がします。帰り際に立ち寄ったクリスタリーナは、
夕焼けで美しいオレンジ色に染まっていました。
「オアシスを求めて」より ・・・ 第13話 「首都…ブラジリア」