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BRASILIA




1956年、当時の大統領は、小さな町があっただけの陸の孤島といわれる
ブラジル中央高原に、新しい首都を作るという大事業に着手しました。

1960年、世界の注目のもと遷都を行い、首都 ・ブラジリアが誕生!


1992年、マナウスへの旅の帰り道ブラジリアに立ち寄りました。

人工都市・ブラジリアの特徴は、何といってもパイロット・プランと呼ばれる
市街地が飛行機の形をしていることです。
胴体の部分には、中央に芝生を張り詰めた幅250mの
モニュメンタル大通りが通っています。

起点になる三権広場の周辺には、三権の最高機関があるほか、各省
庁舎・業務商業センター・文化施設・社会福祉施設などが建ち並んでいます。
そのどれもが斬新な形をしており、まるで宇宙都市のようです。



飛行機の形をしたセントロの地図です。↓
ブラジリア・セントロ




ブラジル中央高原の自然を利用して、現代建築・人造湖と全て人間の知恵と技術で造られた現代都市… それが、ブラジリアです。

バスによる観光ツアーが有り、3〜4時間で殆どの観光名所を見ることが出来ます。
あるいは、タクシーでの半日観光を頼んで効率良く見て廻るのも良いでしょう。
ブラジリア1

独創的なデザインのこの建物は、国会議事堂です。↓
地球を2つに分け、お椀を伏せた形の方が上院、他方が下院となっています。
この2つの建物に挟まれた28階建ての2列のビルが議員会館。
ちなみにブラジリアの建造物の多くは、オスカー・ニーマイヤーの設計によるものです。
国会議事堂




官庁街の外れに立つ、カテドラル↓

ブラジルの未来を象徴するように、天に向かって伸び上がるような斬新なデザインの大聖堂です。

自然の光を取り入れるように、全面ガラス張りになっています。⇒
カテドラル
カテドラル2




陸軍本部
↑ 画像の上にマウスをあてて下さい
← 左の写真は、陸軍本部。

大きなドーム型の下に入って、声を出すとこだまします。

その奥の建物が陸軍本部になっています。

この写真の手前には、真直ぐに伸びた広い道路が走り、緊急時にはそこが滑走路になるよう造られているそうです。

ステンドグラスに囲まれた教会・・・
まるで幻想的な世界に引き込まれていくようです。
教会のステンドグラス
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パラノア湖 ← 写真後方に見えるのが、パラノア湖です。

自然の起伏を利用した人造湖で、市の東側を囲むように広がっています。

この写真の右手には、大統領官邸があります。

無味乾燥とした人工都市でこの湖はオアシスといえるでしょう…




市の中心から車で少し行った所に、「クリスタリーナ」という町があります。
町というより村といった方がいいくらい小さな町でした。
ブラジリア近郊は、メノウ・水晶の産地で、特にここ「クリスタリーナ」が有名です。。
町のメインストリートには両側に宝石店が建ち並び、どのお店もメノウや水晶が沢山並んでいました。

町外れの藁葺きの家を訪ねました。⇒

この家の横に青く澄んだ池があります。この辺りで水晶が採れるとか…
クリスタリーナ
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歴史を積み重ねる事によって育ってきた街…
多様な人種が集まり、混沌とした中で造られていった街…
あるいは、自然を相手に躍動する街…

そのいづれでもない、全く異色の街・・・それがブラジリア

人工都市の持つ無味な部分は、近郊の町で癒されたような
気がします。帰り際に立ち寄ったクリスタリーナは、
夕焼けで美しいオレンジ色に染まっていました。






「オアシスを求めて」より ・・・ 第13話 「首都…ブラジリア」

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