世界の旅 ⇒ OURO PRETO


OURO PRETO




ブラジルのほぼ中央に位置するオーロ・プレットは、「黒い金」と訳し、
その名が示すとおり豊かな鉱山資源に恵まれ、18世紀には金を求
める開拓者が各地から大勢入りこみ、金鉱の町として栄えた所です。

また、18世紀後半の「ミナスの陰謀」として知られる歴史的事件の舞台
ともなりました。やがて、金鉱の衰退と共にこの地も寂れていきましたが、
渓谷に広がる美しい町並みが今では観光地として生き返らせています。


1992年、マナウスを皮切りに来伯中の甥を連れての旅も、ブラジリアを経て最後の目的地〜オーロ・プレットへとやって来ました。

ブラジリアからベロ・オリゾンテまでは空の旅。その先はバスに乗り換えておよそ1時間。



ここはメイン広場 ⇒
インディペンデンシア広場といい、中央には革命の志士「チラデンティス」の像が在ります。

写真正面の大きな建物は、インコンフィデンシア博物館です。
独立革命運動に関する資料や遺品のほか、歴史的な美術品が展示されています。
インディペンデンシア広場
画像の上にマウスをあててみて下さい↑




チラデンティスの像 ← チラデンティスの像

↓ 下の写真は、鉱山博物館。
金鉱で栄えた町にふさわしく、ミナス州で産出された鉱物や貴石が陳列されています。
鉱山博物館




オーロ・プレットの魅力は、18世紀の雰囲気をそのままに伝えている教会やバロック様式の建築物です。

町中に敷き詰められた石畳をゆっくり歩いて廻ると、歴史の一端を垣間見ることが出来ます。
石畳の風景
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坂道からの町並み
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起伏に富んだ地形の為、石畳の坂道ばかり…

…疲れて足を止めると、山々に囲まれた素朴で美しい町並みに出会いました。

朝早く、まだ人通りの少ないインディペンデンシア広場に来てみると、
サルバドールにいるような錯覚を覚えました。
あちこちで見かける教会も、石畳の坂道も、そして人々も…

...それもそのはず...

植民地の時代、多くの奴隷達がアフリカから連れてこられた土地でした!
同じ歴史を辿りその重みが今もなお感じられます。
オーロ・プレットの全景




自然の宝庫マナウスから始まり、人工都市ブラジリア、
そして歴史の重みの中で生き続けるオーロ・プレット

それぞれの味わいを持つ3都市の旅は、長い植民地時代を
経て、多種多様な人種によって作り上げられた
ブラジルならではの旅として満喫することが出来ました。

広いブラジルをこのような形で縦断できた事は、
私の中に多くのものを残してくれたように思えます。





「オアシスを求めて」より ・・・ 第14話 「オーロ・プレットはセピア色…」

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