世界の旅Paris ⇒ Paris 2


PARIS ・・・ 2



ヴェルサイユ宮殿行きツアーのガイドさんは、7カ国語を流暢に話します。
しかし、日本語は殆どダメ! ツアー客は全部で7人。
イタリア人夫婦に一人旅のアルゼンチン女性とドイツ人のおじさん。
言葉の壁を超えて、楽しい一日を過ごせました。

宮殿の建物も内部の装飾もその豪華さに言葉を失うほどです。

しかし、そこへ至るまでの田園風景の美しさも見逃してはいけません。

その風景は宮殿に近づくにつれ、さらにその美しさを増していました。




ヴェルサイユ宮殿の前身は、ルイ13世が狩猟を楽しむ為に建てた小さな城館でした。
ルイ14世の時代になると、田園風景の中に新たな宮殿や庭園、そして付随する町をも造っていきました。

単に宮殿を建造したというより、パリ郊外に新都市が建設されたという方がふさわしいでしょう・・・
ヴェルサイユ宮殿前庭 ← 写真左、ルイ14世騎馬像のある正面広場です。この像の後ろに往時の輝きそのままの宮殿がそびえています。
↓ 写真下、騎馬像を背にして正面エントランスの風景です。
ヴェルサイユ宮殿前庭2

宮殿の大部分はルイ14世時代に形作られたもので、数多くある部屋の装飾は、どこもかしこも細部に至るまで見ごたえがあります。 ヴェルサイユ宮殿内部
ヴェルサイユ宮殿内部2




ブルボン王朝全盛時代の宮廷文化の見事さ!そこで繰り広げられた人間の愛憎・陰謀の世界に思いを馳せずにはいられませんでした。70mを越す長さの回廊・・・ここが「鏡の間」↓
ヴェルサイユ宮殿・鏡の間

宮殿の背後に広がる庭園は40年以上の歳月をかけ、当代一流の才能を結集して造られました。

花壇・並木・噴水・彫像などが巧みに配され、フランス式庭園の代表作とされています。
ヴェルサイユ宮殿・庭園
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パリといえば 「ルーヴル美術館」↓  メインの入り口は、ナポレオンの中庭にあるピラミッドです。

ここはいつも団体客で行列が出来ているので、美術館に直行したければ、地下を通って直接ピラミッド下のナポレオン・ホールへ行くと良いでしょう。

主要な作品を全部見るとすると、最低でも3日間以上の時間が必要です。
子供連れの私にとっては、とんでもない話し!
最初から諦めて、「ミロのヴィーナス」と「モナリザ」目指してわき目も振らずに直行! ルーヴル美術館1
ルーヴル美術館2
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* * パリの美術館を見て廻るだけでいったい何日かかるでしょう…* *

美術館巡りに疲れたら、街角のカフェで道行く人を眺めるのもいいものです!
パリの街角
テュイルリー庭園の西側にある「オランジュリー美術館」
印象派の絵画が展示されている「オルセー美術館」
ピカソについてなら世界最大・最良の「ピカソ美術館」
ポンピドゥー文化に触れるなら、何といっても「国立近代美術館」
* * まだまだ有ります。数えあげればきりがありません! * *




セーヌの中島にあるシテ島は、パリ発祥の地です。

島には、ノートルダム寺院やラ・サントシャペルというパリを代表する寺院がそびえ、ゴシック建築100年の歴史が一望に出来ます。
ノートルダム寺院 私達が訪れた時期は、ちょうど修復工事の最中で、ぐるりと組まれた足場の隙間からその美しい外観を見る羽目になってしまいました!
非常に残念…!

北側の小さな入口から入って、狭い階段を上ると南側の塔の頂上に出られます。
そこで、最高のパリの景色に出会いました!




オルロージュ河岸沿いに建つ「ラ・コンシェルジュリ」は、セーヌ川との美しいハーモニーを醸し出しています。

フランス革命時代には、マリー・アントワネットを始めとした数多くの囚人がここに収監され、ギロチンによる処刑までの日々を過ごしました。

現在は歴史博物館として公開されています。
ラ・コンシェルジュリ1 写真左、革命時代はここに男の囚人が収容されていました。
写真右、女囚達はここで唯一散歩を許されていました。
ラ・コンシェルジュリ2


ラ・コンシェルジュリには、3本の黒屋根の円塔があります。
下の写真の一番右の円塔が、最も古いボンベック塔。ここで数々の拷問が行われました。

中央に聳える2本は、銀の塔とシーザーの塔です。この下辺りに入口があり、この2本の塔は監視の為に使われていました。

セーヌ川越しに見る「ラ・コンシェルジュリ」…その美しさは私の心を捉えました!
ラ・コンシェルジュリ3





駆け足で走り抜けたパリ…この街で私が見たものは、
シャンゼリゼの華やかさの中に溶け込むように佇む歴史の証でした。

人間の欲望に翻弄され、常に歴史の主役を演じてきたパリ。
見るものすべてに心が奪われます!

ブラジルにさよならをした淋しさを、このパリの街に残し、
夢のような5年間をそっと心の奥にしまい込む旅でもありました・・・





「オアシスを求めて」より ・・・・・ 第25話  「さよなら…ブラジル」

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