世界の旅 ⇒ SALVADOR 1


SALVADOR ・・・ 1




サルバドールは、リオ・デ・ジャネイロの北東1700km程のところに
位置し、ポルトガルにより初めて総督府の置かれた古都です。この
地域をバイーアと呼び、ブラジルではむしろその名で親しまれています。

サルバドールは砂糖キビの繁栄により、その労働力としてアフリカから
多数の黒人奴隷が連れてこられました。

植民地として支配されていた頃のヨーロッパの文化と、アフリカの
黒人文化が見事に溶け合い不思議な魅力を醸し出しています。


1989年から90年にかけて、サンパウロに来て初めてのお正月をサルバドールで迎えました。
その頃は暮らしに慣れる事に精一杯で、予備知識もなくこの地を訪れました。
その事が少々悔やまれますが、それでもとても心に響くものを感じた旅でした。





サルバドールは、複雑に入り組んだ美しい海岸線で定評があります。
サルバドールの海岸線
↑ 画像の上にマウスをあてて下さい
← 写真2枚目

その海岸線を形作っている「ドス・オス・サントス湾」を見下ろすように「バーラ要塞」があります。

ヨーロッパの侵入を防ぐために築かれました。

この街は海沿いの「下町」と丘の上に開けた「山の手」に分けられ、この両地区はエレベーター(ラセルダ)で結ばれています。↓
ラセルダの風景
下町の風景 下町は、銀行や会社が立ち並ぶ商業地区です。

また、歴史的建造物も多く特に教会はいたるところに見られます。




私達の宿泊したホテルは「メリディエン・ホテル」といい、かなり大きなリゾートホテルでした。セントロから少し離れた海沿いにあり、その景観は抜群!
ブラジルのホテルはどこへ行っても朝食が素晴らしく、フルーツは盛り沢山…
ホテルのバンド そのホテルのプールサイドで、連日演奏しているバンドの様子です。

さすがにブラジル、どこにいてもサンバが聞こえてきます。

激しいリズムに乗って、何だか泳ぎも滑らかに〜〜




大晦日の夜がやって来ました。ディナーパーティーの模様です。
ステージではバイーアの衣装を着た女性たちが、リズミカルにサンバを踊っています。
夕食はバイーア料理。

座っている私達も自然にリズムをとっています。

カウントダウンが近づくにつれ、宴は最高に盛り上がります。
ステージに上がって踊り出す人達も…!
大晦日の夜
↑ 画像の上にマウスをあてて下さい




年が明けたとはいえまだ真っ暗な道を、静かに静かに長い行列は
歩き続けます。厳粛な雰囲気が私達を無言にします。

新しい年を迎える儀式が静かに進行していきます。

海辺で音楽を奏で、踊り出しました。
先ほどのエネルギッシュなものとはまったく違う…
頑なに耐えるような静かな音楽でした。

奴隷たちの故郷を想う悲しみの音楽なのでしょうか・・・






「オアシスを求めて」より ・・・ 第7話 「悲しみのサルバドール」

世界の旅TOP | 次へ | ページトップへ