■ 世界の旅 | ■ 世界でゴルフ! | ■ 旅の暦 | ■ 四季・今どき | ■ オアシスを求めて | ■ 旅に想うこと |
■ 俳句に挑戦 | ■ PROFILE | ■ SITEMAP | ■ HOME |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 |
別 れ あまりにあっけない最期だった それでも私達に一ヶ月という猶予を与えてくれた 気持ちの準備と悔いのない看護の時間を・・・ 子供の頃の父との思い出はそんなに多くない 確か小学生の頃、海の家に家族で遊びに行き、 朝早く地引網を皆で手伝った記憶がある 父が 「そーれ! そーれ! もっと引っ張れ!」と 大声を張り上げていたなぁ〜 父と私は、どうも事あるごとに喧嘩をしてきた 性格が似ているからだと言われ、いつもそれを否定し続けてきた ここ数年は、とりわけ激しい喧嘩を幾度もした 原因は些細なことからなのだが、どうも分かり合えなかった 病状が悪化してベッドにいる時間が多くなるにつれ、 怒鳴る元気もない父に、私は話しかける… 「そんなに弱ったら喧嘩も出来ないじゃない!」 父はほんの少し笑みを浮かべ、小さく頷く そうして 何かに急かされるかのように、突然 父は逝った・・・ 冷たくなった父の頬をさすりながら思う 《 もう 喧嘩は出来ないんだね・・・ 》 でも 私は知っている サンパウロに居た頃、遠く離れて会えない時期に、 父がどれほど寂しがっていたかを 私は 確かに知っている どんなに喧嘩をしていても、 父がどれほど私を可愛がってくれていたかを ありがとう そして さようなら ・・・ by neusa...2009/8/19 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 |
ページトップへ |